ニコンD810で撮影する富士山写真

現在の私の主力機であるニコンD810ですが画質、作り共に最高のカメラです。レンズはナノクリスタルコーティングされておりゴーストやハレーションに強いため 逆光で撮影する富士山にも非常に向いています。新型のD850が気になりますがD810は不満がなく買い替え予定はないです。今まではサードパーティのレンズを使用することはありませんでしたが 現在シグマのARTシリーズがお気に入りです。

ニコンの魅力

  • NIKON D810

  • NIKON 800E

  • SIGMA ART 20mmF1.4

  • SIGMA ART 24mmF1.4

  • AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED

  • AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

  • AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED

  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED

  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

  • AF-S NIKKOR 80-400mmF2.8G ED VR

  • AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D ED(


  • 撮影機材|ニコン
    現在の富士山撮影の主力機ですがニコンD810です。現在はニコンD850やニコンZ6、Z7シリーズが発売されてからは古さが歪めないですが十分な描写力と素晴らしい画質で満足度は高いです。 先代はニコンD800Eでしたが比較してみると総画素数が3630万画素から3709万画素となり数字上は増えましたが有効画素数は3635万画素で変更なしのようです。
    カメラマン D810に変更をした目玉として電子先幕シャッターが使えるようになったことです。風景撮影の際には必ずボディのミラー作動時の振動を無くすために事前にミラーアップをしてシャッターを切っていました。 ところが望遠レンズ使用時の画像を等倍で見ると被写体が微妙にブレていました。
    ビジネスマン
    ニコンサービスでボディ本体とレンズのピントの愛称調整をすることができるのでピント調整依頼をしたのですが結果的に望遠ズーム80-400㎜はピント合従が後ピンになっていたため調整を しました。しかしその後も画像のブレが改善しないんですよね。モヤモヤしてる中、色々調べると原因は前幕シャッターの振動がボディに伝わり発生する ためでした。
    例えば長時間露光でシャッターを切るためにカメラぶれを防ぐためミラーアップをします。これで万全の設定と思うのですが何故かブレてるんです。

    ニコンD800Eで風景を撮影するための順序はこんな感じでしょうか?
    ①事前にミラーアップ設定をする。
    ②シャッターを押すと前幕シャッターが作動して露光される。
    ③後ろ幕シャッターが降りて一枚の写真がメモリカードに保存される。
    ④撮影完了となるのですが・・・実は前幕シャッターが作動したときの微細な振動が露光中のセンサーにブレとして伝わります。
    ⑤結果カメラぶれの写真を量産・・・・
    広角レンズから中望遠レンズ程度なら目立ちませんが400mmぐらいの超望遠レンズは顕著でした。

    富士山画像 私がD810に変更した理由はカメラブレを防止する機能がアップグレードしておりカメラブレが軽減できることでした。「軽減できる」と説明したのは後述しますがD810の売りの1つはカメラ側設定で 機械式シャッターを使用せず電子先幕シャッターが使用できることでした。電子先幕シャッターに設定をすることでカメラブレを最大限に防ぐことができる機能です。私自身はフィルム全盛の頃は 究極のカメラであるリンホフマスターテヒニカ45を使用するくらい画質や大きなフォーマットに拘っていましたので現在も富士山を撮影する拘りとして高精細で緻密な画像を 追求するためには是非欲しい機能でした。

    しかし実際には完璧ではなく軽減だったのです。D850に搭載される サイレントシャッターで完璧なブレ防止を果たすことになったようです。 D810は前幕のみが電子シャッターになっただけで後ろ幕シャッターも電子シャッターを採用した 物欲 D850は完璧なサイレントシャッターとなりました。従ってD810はある程度D800Eに比較してカメラブレが 防げるということのようです。カメラの世界は奥が深いです。 うーんD850ほしいかも・・・。

    D810の他の機能アップ変更として連写機能です。FXフォーマットのAF追従でD810は約5コマ/秒、D800Eは約4コマ/秒ですので連射機能も少し上がり高速撮影をする被写体では多少有利になることも メリットです。

    富士山を撮影していて毎回迷うのがレンズの選定です。 一期一会の素晴らしい情景を撮影するためにはレンズ交換をするタイミングすらない場合があるため 私の撮影スタイルは現在では広角にも 望遠にもどちらも対応できるようD810を二台体制で撮影しています。
    撮影機材|NIKON D800E(過去所有カメラ)
    撮影機材|ニコン 2012年ニコンから発売当時では圧倒的な画素数を誇る3630万画素のフルサイズカメラが発売されました。今ではこの画素数以上のカメラが多く発売されてますが発売時は驚愕の高画素・高画質のため どこも売り切れで在庫なしの状態が続いていました。 ニコンの前はキャノン5Dマーク2をメインカメラとして使用していました。しかし画質の素晴らしさやレンズの描写力、そして逆光に強いなど 買い替えない理由が見つからないくらいカメラの良さがブラッシュアップされ購入を決意しました。当時は大変な人気で売り切れのお店が多いため、カメラの購入では以前からお世話になっている 近所の東京学芸大学にある三宝カメラに在庫の問い合わせをしたところタイミングよくD800Eの中古美品が1台あり確保をしてもらいました。タイミング良く下取りをするカメラとレンズは 査定額プラス10%アップキャンペーンをしていたのでキャノンの一式を持ち込み査定を依頼しました。 下取りは
    キャノンEOS5DマークⅡ
    EF 28-70mm F2.8 L USM
    EF70-200mm F2.8LUSM
    EF24-105mm F4LUSM
    EF16-35mm F4LUSM
    EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
    EF100mm F2.8L マクロ IS USM
    計7台を査定しました

    交換 交換希望は
    NIKON D800Eボディ
    AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR
    AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED
    AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
    でした。差額の追い金は仕方ないですが今後買い取り額が落ちていくのは容易に想定できたので購入に踏み切りました。
    肝心なD800Eの利点を挙げると良い所ばかりですがCANON EOS5D mark2と比較して
    ①圧倒的な画素数3630万画素は未知の世界の描写
    ②CFカードのみだったキャノンに比較してSDカードが使用出来る。
    ③メモリスロットが2個用意されているので大量に撮影が可能である。
    ④そこそこ連射ができる(秒間4コマ)
    ⑤水準器をファインダー表示できるので画面の傾きが出にくく楽である。
    ⑥レンズがナノクリスタルコーティングされているので逆光に強い
    欠点は専用電池の持続力が悪いことでしょうか。

    撮影機材|シグマ20mm 長所
    安定したシグマのARTシリーズ
    20㎜の焦点レンズとしては世界で唯一の絞り開放1.4がすごい

    短所
    レンズが大きくて重い。
    レンズの前玉が出目金なのでぶつける可能性が大きい。

    このレンズの特徴は現在市販されている20㎜レンズの中で唯一のF1.4の明るさです。サジタルフレアが多いとか色々言われていますがF1.4の絞りが使えるメリットの方が大きいです。 星景写真で最近流行りの天の川を撮影する場合、絞りF1.4からF1.8付近を使用すればISO感度にもよりますが露光時間は15秒前後にすることができるため星を限りなく点像で撮影することができます。 結果的に肉眼でみたようなイメージなるので 自然な描写になります。実用的な絞りはF1.8が良いようなので半絞り絞って撮影をしています。このレンズはニコンの14-24mmのように出目金レンズなので 多少気をつかいます。ただレンズが汚れると洋服の生地で吹いたりしています。雑ですよね。

    作例 静岡県田貫湖 ※画像をクリックすると拡大できます
    20㎜|シグマ NIKON D810
    SIGMA ART 20mm F1.4 DG HSM
    F11 1/15 ISO64

    交換レンズ|SIGMA ART 24mm F1.4 DG HSM
    撮影機材|シグマ24mm 長所
    安定したシグマのARTシリーズ
    純正レンズに比べて安いが高性能
    広角域として使用しやすい焦点距離で開放F値が明るい1.4
    金属鏡胴で高級感がある。

    短所
    付属のフードが装着しずらい。
    最近一番稼働率の多いレンズです。
    夜景を撮影する時に使用しますが日中も使用することが多いです。広角レンズの独特な広がりとF1.4という開放値で背景がきれいにぼかせるので ポートレートに使用したりしています。
    作例 山梨県山中湖 ※画像をクリックすると拡大できます
    24㎜|シグマ NIKON D810
    SIGMA ART 24mm F1.4 DG HSM
    F1.4 1/500 ISO100

    作例 千葉県市原市 ※画像をクリックすると拡大できます
    24㎜|シグマ NIKON D810
    SIGMA ART 24mm F1.4 DG HSM
    F1.4 1/500 ISO100

    交換レンズ|AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
    撮影機材|ニコン 長所
    ハレーションやゴーストに強い
    広角ズームレンズとして小型軽量
    77㎜フィルターが使用できる。

    短所
    周辺部においては14-24㎜などのレンズに比べると歪みが大きい。
    開放F値が暗めである。

    ニコンの14-24mmレンズや24-70mmレンズは強い光源がレンズ方向にあると結構気になるレベルの写りこみがあります。 このレンズはそのようなことがなく逆光のようなシーンで素晴らしい描写をするレンズでかなりのお勧めです。 購入する際はDレンズではなくGレンズですので注意しましょう。 また他に所有の14-24㎜レンズはレンズフィルターが使用できませんが超広角域ではこの18-35㎜レンズは77㎜のフィルター系なので 偏向フィルターやソフトフィルターなどが使用できて助かります。
    作例 三重県朝熊山展望台 ※画像をクリックすると拡大できます
    18-35㎜|ニコン NIKON D810
    AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED(焦点距離35mm)
    F11 1/50 ISO64

    交換レンズ|AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
    撮影機材|ニコン 長所
    画面の周辺部において歪みがなく描写が素晴らしい

    短所
    大きくて重い
    レンズが飛び出ているのでぶつけやすい
    汎用フィルターが使用できない。

    発売されてから大分経過しますが素晴らしいレンズです。当時のカタログにこのレンズを使用した写真が掲載されていますが周辺の歪みが非常に 秀逸です。星などの天光源を撮影すると一目瞭然で画面周辺での球面収差が酷いレンズは星像が楕円形になったりつぶれてしまうのですが ほぼ点のような形に描写されます。当時はどのレンズメーカーもこのレンズに追いつけ追い越せと目標にされてきたレンズで今も現役バリバリの 素晴らしいレンズです。

    作例 福島県大内塾 ※画像をクリックすると拡大できます
    14-24㎜|ニコン NIKON D810
    AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED(焦点距離21mm)
    F8 1/60 ISO100

    交換レンズ|AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED
    16-35|ニコン 長所
    小型軽量の広角ズームレンズである。

    短所
    開放F値が少々暗めのため屋内撮影や夜のスナップ撮影には向いていない。
    画面周辺の歪みが大きいのが気になる。

    D800Eと同時購入した広角ズームレンズです。F4通しでF値が変動せず絞り固定が魅力なレンズです。非常にコンパクトなレンズで持ち歩きには 苦にならないレンズです。 更なる広角域が必要になったのと周辺の描写力が素晴らしい14-24mmと入れ替えしました。

    作例 栃木県日光湯ノ湖 ※画像をクリックすると拡大できます
    16-35㎜|ニコン NIKON D800E
    AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED(焦点距離16mm)
    F22 0.4秒 ISO100 PLフィルター


    交換レンズ|AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED
    24-70|ニコン 長所
    ナノクリスタルコーティングがされているのでゴーストやハレーションに強い。
    全ズーム域で絞り2.8で明るいので暗い場所もある程度平気である。

    短所
    長所にかいてあるが強い光源だと逆にゴーストになりやすい。

    現在NEWバージョンのVR(手振れ補正)が販売されていますが初代ナノクリスタルの標準ズームレンズです。このレンズがあれば色々な被写体に 対応するので万能レンズです。ナノクリスタルコートを使用しているのでゴーストやハレーションに強いですが円形絞りを採用しているので 太陽を入れてダイアモンド富士などを撮影すると太陽の光芒は円形になります。私の場合太陽の形は星形になるのが好きなので好みが分かれる ところです。 キャノンを使用していた頃、太陽を入れた逆光撮影は当時の純正ズームレンズを使用すると見事なゴーストやハレーションが 画面一杯に出ていました。そのため社外のレンズアダプターを介してゴーストの出にくいペンタックス67のレンズを使用していました。 作例を見てもわかるように太陽を入れての撮影ですがゴーストがほぼ出てないです。今までのズームレンズの悪い常識を変えましたね。

    作例 山梨県本栖湖 ※画像をクリックすると拡大できます
    24-70mm|ニコン NIKON D810
    AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED
    F11 1/320 ISO100

    交換レンズ|AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
    撮影機材|ニコン 長所
    ズームレンズとしてⅡ型になり描写性能が上がった。
    ピントが良く決まれば針でついたようなピントになる。
    全ズーム域でF2.8の明るさが魅力

    短所
    F2.8レンズのため大きく重い。

    描写が素晴らしいのですが1つだけ難点があります。強い光源を入れて撮影するとゴーストが 見事にでます。これを避けたいのですがF4の軽い バージョンのレンズについてはゴースト等が 皆無のようですので明るいF値を望まないのであればF4をお勧めします。 私は屋内撮影もする目的が あったのでF2.8を使用したい理由からこのレンズを使用していますが描写は 素晴らしいです。 このレンズで撮影した後に等倍でパソコンで画像を 見ると針でついたようなピントなんです。これには大変驚きました。キャノンは比べてみるとエッジが甘いんです。このレンズにD800は 現在最強の画像と勝手に思っています。おまけにナノクリスタルコートなので富士山撮影には必須の逆光撮影では大活躍、このレンズも購入して 正解でした。以前古いニッコールレンズの方と 同じD800ボディで隣同士で撮影しましたが旧型ニッコール70−200はゴーストがビシッと 出ていました。後に影響を受けた仲間もナノクリスタルの70−200を 購入しましたね。
    作例 千葉県市原市 ※画像をクリックすると拡大できます
    NIKON D810
    AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II(焦点距離135mm)
    F4.5 1/4000 ISO400

    交換レンズ|AF-S NIKKOR 80-400mmF2.8G ED VR
    撮影機材|ニコン 長所
    手ぶれ補正が良く効きブレを防いだ撮影ができる。

    短所
    F2.8レンズのため大きく重い。

    望遠レンズ側で威力を発揮するのですが400mm域では描写があまり良くないです。 特に70-200レンズと比べると一目瞭然です。 またカメラぶれの影響なのかピントが甘いです。手振れ補正は強力で手持ち撮影時に犬や飛行機など移動する被写体にもしっかりと 手振れ補正が効き 効果は絶大です。

    作例 長野県地獄谷温泉 ※画像をクリックすると拡大できます
    NIKON D810
    AF-S NIKKOR 80-400mmF2.8G ED VR(焦点距離320mm)
    F5.6 1/125 ISO320

    Ai AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D ED(過去所有レンズ)
    撮影機材|ニコン 長所
    手ぶれ補正付80-400ズームレンズとしては初代で設計の古さがゆがめない。
    望遠域ではピントがあまりよくない。

    短所 大型ズームレンズのため大きく重い。

    今となっては旧タイプになったレンズです。何故かこのレンズは400mm側の時にピントが甘いんです。三脚ブレもあるのかもしれないのですが 新型が発売になっており待望のナノクリスタルコートになったようです。新型と入れ替えとなる予定です。サンプル画像を拡大したのですが やはりカメラぶれのような気がしますね。次回はしっかりした三脚を使用して対策してみます。

    作例 栃木県日光小田代ケ原 ※画像をクリックすると拡大できます

    NIKON D800E
    AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm F4.5-5.6D ED(焦点距離300mm)
    F16 1/50 ISO100

    使用カメラ


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