「ハーフNDフィルターの魅力/マルミフィルターシステム紹介」

撮影時に明暗差で露出に困ったことはありませんか?

具体的に例を挙げると
1.太陽が出る方向の明暗差
2.日の出時の順光時の明暗差
3.日中の太陽光の明暗差
つまり、画角内に大きな明暗差がある時、カメラの平均測光で撮影をすると明暗が中途半端な写りになり見えた目のイメージとは 違う写りになることが多いです。

フィルムのラチチュードについて

フィルムの明暗差はラチチュードできまります。ラチュードとは適正露光に対するプラスマイナスの許容度のことを言います。 フィルムの種類はネガフィルムとポジフィルムがあります。特にポジフィルムはラチチュードがネガフィルムに比較して狭くアンダー部やハイライト部は 情報がありません。従ってプリント時には明暗差がはっきりした仕上がりになるために、それが逆に美しく見えるため風景写真には人気でした。
一方でネガフィルムはラチチュードが広いため露出で多少の失敗をしてもアンダー部やハイライト部の情報があるため 狙い通りのプリントができることが特徴です。仕上がりは万人受けするような感じです。

デジタルのダイナミックレンジについて

さて現代の主流であるデジタルカメラの良い点として撮影時にある程度の明暗差があっても現像時に明暗の調整が可能です。 つまりネガフィルム並み以上の表現ができるのが特徴です。例えばハイライト部を下げてシャドー部を持ち上げれば炙り出しのように素晴らしい 写真になります。しかし調整をする場合1つ欠点があります。
シャドー部は持ち上げすぎて明るく補正をするとノイズが発生して使用に耐えない画像になります。


角形ハーフNDフィルターが悩みを解消

デジタルカメラのダイナミックレンジで説明をしましたがノイズとは無縁になるのが今回紹介する角形ハーフNDフィルターです。 これを使用して撮影をすれば撮影後の後処理はほぼ必要なく期待以上の写りを約束すると思います。

作例1 フィルターなしでカメラ任せの平均測光の撮って出しです。青空は太陽があるためハイキーになりすぎです。一方下部の花は空に露出が引きづられて暗くなっています。
ノーマル撮影

作例2 マルミ社の角形ハードGND16を使用しました。太陽のある空のハイキーが抑えらえて太陽の形がわかります。 一方花の部分については明るくなり目で見たような雰囲気に仕上がっています。
ハードGD16使用
下の写真をみると一目瞭然ですが、角形ハーフGNDフィルターは簡単に素晴らしい作品が撮影できることがわかります。

マルミ角形フィルターシステムについて

ハーフNDフィルターはご存じの方は多いと思いますがマルミの角形NDフィルターシステムは非常に良く考えられています。 フィルター装着の煩わしさがなく使い勝手に優れています。角形NDフィルターは写真のような感じで取付ができます。 イメージをこれでつかんでください。
マルミフィルター動画

フィルターシステム

マルミフィルターシステム
〇 メインシステム マグネットホルダーM100
ホルダーとホルダーリングがセットになったメインパーツです。ホルダーリングを接続してからM100をレンズ先端に装着をします。写真の2と3が相当します。
〇 ホルダー
ホルダーリングは回転機能がついているのでこの部分で角形NDフィルターの角度調整が可能です。72mm用、77mm用、82mm用が標準で付属しています。 オプションで58mm、62mm、67mm用があります。ホルダーは磁石で出来ているのでGNDフィルターは磁石で簡単に接続ができます。
〇 GNDフィルター
使用できるフィルターは以下の通り
1.ソフトGNDフィルター(100×150)
ソフトGNDフィルター
2.ハードGNDフィルター
ハードGNDフィルター
3.リバースGNDフィルター
リバースGNDフィルター
4.NDフィルター(100×100)
スクエアNDフィルター
5.サーキュラーPLフィルター(M100専用)
風景写真には欠かせないフィルターです。
6.星専用フィルター(M100専用)
星景・夜景撮影に適した最新の光害カットフィルターです。

M100システムインプレッション

1.脱着が容易
磁石で装着できるのが魅力です。今までにない操作感に驚きでした。
マルミハーフNDフィルター
従来のフィルターシステムはフィルター用ホルダーの溝に差し込んでいました。しかしフィルターの2枚重ねをすると間隔が空くためレンズが蹴られて 四隅が暗くなる可能性がありました。角形フィルターは磁石で固定する今までにない発想でそんな悩みを解消してくれます。私の場合 従来のホルダーは所有していなかったので写真のように手で持ってレンズの前にかざしていました。
ハーフNDフィルター
ハーフNDを手で持った状態(不安定なので失敗することが多い)

2.脱落防止ネジが付属
フィルターを磁石で固定するだけでなく脱落防止用の留めネジを締めることで落下を防ぎます。
ハーフND固定用ネジ

3.指紋付着防止枠で安心
写真は仕様上問題ない3枚重ねた状態です。ここまですることは少ないですがパワーユーザーにも配慮した設計です。
マルミハーフND枠の写真
一般的な角形ガラスフィルターはガラス単体のために、指紋がペタペタついてしまいます。マルミ角形フィルターは周囲には枠があるため指紋がつきにくいです。
マルミ製ハーフGNDフィルターについて詳細はこのアドレスをご覧ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
明暗差があるような被写体では難易度が高く撮影は大変でしたがこのマルミシステムは私にとってお気に入りです。 これから撮影のお供に活躍することは間違いないです。今後のシステム展開に期待したいと思います。次回は作例を交えながらインプレッションしますので ご期待ください。次回のブログをお楽しみに!


◇トップページへ ▲ページの先頭へ
… 世界遺産を大切に …
Copyright (C) 2024 efujisan.com all right reseved Since 1999.
このサイトについてお問い合せはfujisaikei@gmail.comまで.